宛名が上様の領収書
 「宛名はどうしましょう?」
 領収書を請求した時、かならずといっていいほど聞かれるセリフである。

 もらうほうも、いちいち会社の名前をいうのも面倒だから、
 「上様でいいです」と答えがちだ。

 「上様」であろうと、何様であろうと、支払ったことに変わりはない、と思っている人が多いだろう。
ビジネス界の常識
 取引先相手に領収書を発行する場合、宛名を「上様」と記入する会社はない。
 かならず相手の会社名を書く。それがビジネス界の常識である。
しかし、大勢の客を相手にする一般のお店だと、いちいち相手の会社名や個人名を書いている時間はない。だから、希望者を除いて「上様」で処理する。

 この「上様」領収書を経理はどう思っているのか。
 金額の大きい領収書の宛名が「上様」だと、経理はいやがる。

とくに接待で使った飲食店の領収書の場合、税務署から交際費と認められないことがあるからだ。
あるいは、「利用してもないのに、だれかから領収書をもらってきたな」と、怪しむかもしれない。

 経理に痛くもない腹をさぐられないためにも「上様」領収書は、なるべくもらうべきではない。
 焼き鳥屋や赤提灯で接待した領収書ならともかく、何万円もかかった飲食店の領収書宛名には、かならず社名を書いてもらうことである。
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